これだけは知っておきたい「家づくりの基礎用語」
いい家を建てるための基礎用語
多くの方が人生で一度の経験の住宅購入。
その住宅購入で「失敗しないため」の基礎用語をご紹介します。
住宅会社選びの際の一つの基準になりますよ。
「C値」- 家のすき間 -
「シーチ」と呼ばれている値(相当隙間面積)です。
ざっくり言えば「ハウスメーカーの施工力」「建てる大工さんの腕の良し悪し」といったものです。なぜなら、このC値は家のすき間を表しているからです。
家は柱や壁、窓などで構成されていますが、どうしても施工の際に、すき間ができてしまいます。C値は1平方メートルあたりのすき間の面積を示す値ですので、C値が小さければ小さいほど、家の中にすき間が少ないと言えます。
C値自体は昔からある基準値ですが、近年では、この「C値○○以下!」を前面にPRしているハウスメーカーも徐々に出てきています。C値が高いとどうしても湿度がたまり、結露し、外側からは見えない壁の内側の断熱材にカビが生え、腐ってしまう場合があります。
高気密・高断熱を言っているハウスメーカーの人に「お宅のC値の基準はいくつですか?」と聞いてみると良いかもしれません。
すぐに回答できるスタッフならまずは基準をクリアー。
いくつだっけ?と即答できないとアウトかと…。
<日本全国の相当隙間面積(C値)>
次世代省エネルギー基準(日本の地域によって異なります)
・北陸地区:2.0以下〜が基準値
・キズナのC値の基準値:1.0以下
ただ今、第3者機関による「C値」の測定中(2020年6月)
「Q値」から「UA値」へ。- 断熱基準 -
上記のC値の他にも、住宅の省エネルギーを表す値として
「Q値」と「UA値」があります。
Q値は断熱性能、熱が逃げにくい「熱損失係数」、数値が小さいほど、損失しにくい家と言えます。
このQ値ですが、現在は省エネルギー基準が改正され、UA値で断熱基準が判断されるようになっています。
近年は断熱材や窓の性能の向上などで、断熱性能は各社ともに上がっていると言えますが、単純にUA値(断熱基準性能値)を下げることだけ(断熱性能を上げる)を追求すると、家の内側に湿気が溜まり、外に逃げにくい状況をつくる場合もあります。
そこで、家全体を包み込む「外断熱」や家全体を計画的に通気・換気させる家づくりが、近年、注目されています。
「ZEH住宅」にした方が良い?
ZEH(ゼッチ)住宅とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、消費エネルギーを減らし、つくるエネルギーを増やすことによって、つくるエネルギーが消費エネルギーを上回ることを目指した住宅のことです。
ZEHを満たすには、「断熱性能(UA値)」「省エネ性能」「創エネ(太陽光発電など)」の3つの要素が必要で、それぞれにクリアすべき基準が設定されています。